子どもたちに学びの機会を「パルシステム若者応援基金」設立

2023年9月30日

記念レセプションを開催

パルシステムグループは9月29日(金)、新宿区で「一般財団法人パルシステム若者応援基金」の設立記念レセプションを開催しました。財団は利用者の募金による給付型奨学金を運営し、家庭環境や経済的な理由などから進学が困難な若者を包括的に支援します。レセプションには、学生の相談役となる伴走支援団体やグループ役職員など約120人が参加し、村木厚子・元厚生労働事務次官による基調講演や奨学金の活用報告などがなされました。

「誰かに頼れる」ことこそが自立

レセプションでは、理事長に就任予定の大信政一・パルシステム連合会代表理事理事長が財団設立の経緯を説明し「2019年度のモデル事業開始から応援の輪が広がり、パルシステム若者応援基金を設立する運びとなりました。これも、困難に直面する子どもたちを応援し、寄付する『サポーター』1万人の存在があってこそです。設立を機に活動をさらに発展させていきたいと思います」と抱負を語りました。

基金設立の抱負を語る大信理事長

子ども家庭庁支援局虐待防止対策課の河村のり子課長からは、ビデオメッセージで「虐待を受けた子どもは、心の傷と向き合いながら学びにより自力で生きていこうとしています。パルシステムの奨学金は、実家を頼れない子どもたちを相談者とともに支援するありがたい仕組みです。今後も利用者の思いと寄付によりさら発展してください」と期待しました。

来賓として基調講演した元厚生労働事務次官の村木厚子さん(社会福祉法人全国社会福祉協議会会長/一般社団法人全国居住支援法人協議会会長)は、現在の活動でかかわる子どもの貧困の現状などを解説し「自分の状況に疑問を持ち、誰かに打ち明けて助けを求める力がある子どもは少数です。子どもたちが生きる力を付けるには、安心できる場所と味方、自らの誇りが必要で、たくさんの人に少しずつ頼れる社会が不可欠です」と話しました。

「連帯の力で社会課題解決を」と語る村木厚子元厚生労働事務次官

精神面も支援する伴走支援型奨学金

「一般財団法人パルシステム若者応援基金」は、パルシステム連合会と会員生協11法人によって設立しました。パルシステムでは2020年に給付型奨学金制度を創設し、運用を続けてきました。利用者の募金を原資に月4万円の奨学金を給付し、奨学生の精神面もサポートする「伴走型」が特徴です。

連携する支援団体が、安心して学生生活を送れるよう進路や日々の生活の悩みなどの相談に乗り、将来に向けた自立を支援します。農業やボランティアなどの社会体験プログラムも用意し、学業以外の経験を重ねる機会も提供します。今後は同財団が運営を引き継ぎ、奨学金の管理運営や伴走支援団体との連携などの役割を担います。

1万人を超える応援サポーター

利用者の募金は2022年度、4,418万9,176円が寄せられました。毎月定額を募金する「サポーター」登録者は、1万人を超えるまでになりました。奨学生数はのべ34人となり、大学や短大、専門学校での学びを支えます。経済的貧困にくわえ、DV被害やヤングケアラーなどの問題を抱え精神的な支援も必要する奨学生に対し、利用者から募金と併せメッセージも募り伝えています。

▼パルシステム給付型奨学金
https://www.pal-system.co.jp/about/scholarship/
設立趣意書はこちら(PDF)

伴走支援をする子どもたちの状況を語るNPO法人ちばこどもおうえんだんの湯浅美和子理事長

高校生への奨学金を運用する伴走支援団体神奈川ゆめ社会福祉財団藤田順子理事長

「各団体の思いを一つにし子どもたちを応援できる社会を創りたい」と抱負を語るパルシステム給付型奨学金制度運営委員会反町幸代委員長

「各団体の思いを確認し合い困難な社会課題解決に向け次の一歩を踏み出せた」と閉会挨拶をしたパルシステム連合会松野玲子副理事長

若者たちの未来を支える パルシステム給付型奨学金(パルシステム公式YouTubeチャンネル)